知的財産高等裁判所の統計データ(H26~R3)

訴訟

特許権の侵害に関する訴訟における統計(東京地裁・大阪地裁、平成26年~令和3年)

知的財産高等裁判所Webサイトに「特許権の侵害に関する訴訟における統計(東京地裁・大阪地裁、平成26年~令和3年)」が公開されています。https://www.ip.courts.go.jp/documents/statistics/index.html

判決又は和解の内容

特許権の侵害に関する訴訟における統計(東京地裁・大阪地裁、平成26年~令和3年)より

平成26年から令和3年の判決又は和解の件数の合計値は「666件」です。平均値は年間「約83件」です。 仮に訴訟の原告側、被告側に各1名の弁理士が関与したとすると、年間平均「約166人」の弁理士が訴訟に関与したことになります。 弁理士の人数は、2022年04月30日現在「11634人」です(日本弁理士会 会員分布状況  https://www.jpaa.or.jp/about-us/members/ より) 仮に全弁理士が訴訟に関与する機会が均等にあるとすると、各弁理士が原告側又は被告側のいずれかに関与する機会は約70年(=11634÷166)に1回程度ということになります!?

無効の抗弁の有無・無効の抗弁に対する判断

判決により終局した事件における「無効の抗弁の有無・無効の抗弁に対する判断」は以下のとおりです。

特許権の侵害に関する訴訟における統計(東京地裁・大阪地裁、平成26年~令和3年)より

無効の抗弁なし170
無効の抗弁あり・判断なし259
無効の抗弁あり・特許有効判断133
無効の抗弁あり・特許無効判断124
特許の有効・無効が判断されたケース(257件)において「特許有効と判断された割合(約52%=133/257)」、「特許無効と判断された割合(約48%=124/257)」です。
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